千花咲技研:Review

ちかさき技研。家電メインに技術情報を発信していく。

東武80000系の低圧電源システム

興味深い電機システムの採用事例が見られたので、なんとなくわかることを解説したいと思います。

今回取り上げるのは、東武80000系に採用された車上バッテリシステムです。

概要はこちら→ https://www.global.toshiba/jp/news/infrastructure/2023/03/news-20230310-01.html (東芝ニュースリリース東武鉄道の新型車両にリチウムイオン二次電池SCiB™を組み合わせた当社の車上バッテリシステムが採用」)

この記事の概要に沿って解説して行きます。では読み解いて行きましょう。

システムの概要

リチウムイオン二次電池SCiB車両用電源システム(SIVを組合わせた車上バッテリシステム」とあります。

SIVとは、従来の車両から採用されている、空調やコンプレッサー、主要機器類の制御に用いる低圧電源を生み出す装置になります。この部分に真新しい要素は特にないですね。

ポイントはリチウムイオン二次電池、つまり充電可能かつ大容量なリチウムイオンバッテリーの採用にあると見られます。

少し下に行くと、システムの主な機能が2つ記述されていますね。

「列車がブレーキを掛けた際に発生する回生エネルギーを蓄電池に蓄え、空調などの補助電力の一部として活用することで、省エネ運転・CO2削減に貢献」

「装置故障等の非常時には走行に必要なブレーキ用コンプレッサ等への電源の供給を行い、冗長性を確保」

…うーん、正直具体性に欠ける説明ですが、更に下のシステム回路図と照らし合わせる事で、なんとなくその形態が想像できますね。ちょっと引用させて頂きましょう。

まず1つ目の機能「回生エネルギーを蓄電池に蓄え、空調などの補助電力の一部として活用」ですが、これは回生ブレーキによって架線電圧が上昇するのを検知して、SIV装置がより多くの電力を取り込み、バッテリーの充電に用いる機能だと考えられます。

そして、充電された電力の使い道として、機能説明の後半にある通り補助電力の一部として活用、つまり普段はSIVが担う電源装置としての働きをアシストしたり、更には2つ目の機能「非常時には走行に必要なブレーキ用コンプレッサ等への電源の供給」、要はSIVの故障などで制御電源が得られなくなった場合でも、加速やブレーキを行って車両基地まで回送できるように、車両を走行させるための非常電源として機能する事が考えられますね。

電力の流れを見て行きましょう。

まず、ESインバータ装置というものがあります。ESは何の略かよくわかりませんが、Energy Storage(エネルギー貯蔵)かもしれませんね。主な役割はリチウムイオンバッテリーの充放電制御になります。当然ながら、バッテリーを回路に直接繋げるのは非常に危険であるため、このような電力変換装置が必要になります。そして、このESインバータは架線と直接繋がっておらず、SIV装置の出力部で電力のやり取りを行うようです。更には、SIV装置と「制御・保護協調」の線で繋がっており、SIVの動作状況に合わせて連動する事ができるようです。

車両が回生ブレーキを行うと、架線電圧が上昇します。通常は同じき電区間(路線の一定区間ごとに仕切られた電気系統)に居る他の車両が加速する事で、上がった分の電圧を消費(下げに行く)して、電力のつり合いを取っています。しかし、回生ブレーキのタイミングも一定ではないので、時には架線電圧が上昇し過ぎてしまい、電気機器の絶縁破壊による事故を防ぐために回生ブレーキを絞らざるを得なくなってしまう事もあります。この場合、回生に頼れない分のブレーキ力不足は空気ブレーキの摩擦力で補う事になるため、本来活用できるはずの走行エネルギーを回収できないという事態が生じていました。

しかし、このシステムではSIV装置がバッテリーに充電可能な分の電力を上乗せして架線から取り込む事で、回生ブレーキによって上昇した架線電圧を消費する事ができます。そしてESインバータと連動し、上乗せした分の電力を更に取り込んでバッテリーへの充電を行います。つまり、いつもなら捨てていたはずの走行エネルギーをバッテリーに充電する事で、他の用途に電力を再利用して有効活用することが期待できます。

ESインバータはバッテリーからの放電度合いを制御する事も可能です。これにより、通常はSIVから供給する三相交流440V(空調装置やコンプレッサーの電源)をバッテリーから供給し、SIVが架線から取り込む電力を減らす事で省エネルギーを実現できます。バッテリーの容量がいっぱいで充電する余裕がない時は、こちらの動作をメインに行うと考えられます。

また、SIVが故障した際にも力を発揮します。SIVが故障すると、走行に必要なVVVF装置やコンプレッサーといった機器類が動作するための電力が、架線から得られなくなってしまいます。車両全体の制御を統括するコンピュータシステムも止まってしまうでしょう。こうなると、車両はその場から動けず立ち往生してしまい、進路を塞いで路線の運行にも支障をきたします。対処にきわめて手間の掛かる、最悪の事態と言えるでしょう。

この問題点は広く認知されており、当然車両側での対策が行われています。まず、非常用のバッテリー(主に鉛蓄電池)や空気タンクを装備して、ブレーキを行うために必要な最低限の機器が動作するようにしてあります。更に、編成内にSIV装置を複数搭載する事で、どれかがダウンしても運行を継続する事が可能なシステムを構成している例も多くあります。

しかし、非常用の鉛蓄電池や空気タンクの容量は少々心許ないので、VVVFインバータを動かしてモーターを回し、車両基地まで回送を行うのは難しいです。また、SIV装置を複数搭載するのはバックアップ面では完璧ですが、周辺回路の増加やシステムの複雑化による重量・コストの増大など、課題がないわけではありません。加えて、信頼性向上によって故障率が低下すると、コストが掛かる割に活用の場面が少ない、といった事態にもなり得ます。

その点、リチウムイオンバッテリーによる非常電源システムはとてもバランスが良いと考えられます。普段はエネルギー効率の向上という重要な役割を果たしつつ、SIV装置が故障した際はバッテリーからSIVと同じ電源を供給する事ができます。容量も鉛蓄電池と比べて断然余裕があり、VVVFやコンプレッサーを稼働させて遠く離れた車両基地へと引き上げる事も現実的になります。SIV装置の複数搭載と同様に、輸送障害を防止するのに大きく寄与し、かつより投資効率に優れたシステムだという考察ができますね。

実車の状況と編成組み替えの考察

さて、三菱電機が開発した同期リラクタンスモーター駆動システムと共に、目玉となる技術として搭載された東芝の車上バッテリシステムですが、実際に出てきた80000系を観察したところ、以下のような考察が浮かび上がりました。

80000系は25編成を新製し、8000系・10000系列を置き換える予定ですが、この計画には野田線車両の5両編成への統一という施策も盛り込まれているのが大きなポイントです。

具体的には、野田線用として現在18編成在籍している60000系から付随車を1両抜き取り、新製した80000系の4両編成に組み込む作業を行います。既存車を6両から5両に短縮して、その際に余った経年の少ない車両を有効活用するという施策です。最終的に野田線は、80000系25本のうち18本が60000系組込、7本が全車新製、そして60000系18本の計43本の陣容となります。

80000系の新製に当たり、東芝が受注した車上バッテリシステムはなんと43両分だそうです。これは80000系の25編成で割り切れない数なので、編成内への分散搭載ではなさそうです。それどころか最終的な野田線の編成数と一致しており、80000系と同じシステムを60000系に追加搭載する可能性が浮上しました。こうなると、60000系の編成短縮は思った以上に大掛かりな工事となる事が予想されますね。

そして2024年12月、何と60000系を近畿車輛まで甲種輸送し、5両編成化のための改造を行うという情報が入り、実際に第1編成が近畿車両まで輸送され、入場しました。わざわざ車輛メーカーに依頼する程の工事となる訳で、これは大きな話題を呼びました。

それから程なくして、製造メーカーの近畿車輛から、80000系の第一陣(全車新製)が出場しました。この際に床下機器を観察したところ、何と60000系と全く同じ外観のSIV装置が、編成のモハ84500形(2号車)に1台だけ搭載されていたのです。

ここから5両編成化の過程において、一つの考察が浮かび上がります。まず、60000系には編成内にSIV装置が2台載っていますが、80000系では1台のみで、それも60000系と同じ型式である可能性が高いです。そして、80000系に組み込む車両は付随車になると明言されていますが、その当事車(?)となる60000系のサハ64600形にはSIV装置とコンプレッサーが載っています。

つまり、60000系からは車両だけでなく、電気機器も流用する可能性があります。SIV装置が同じ型式であれば、車上バッテリシステムを構成する上で大きな支障はないはずです。また、編成形態を揃えに行くのであれば、サハ64600形からSIV装置を取り外し、別のメーカーが製造した車体であるモハ84500形に再度取り付ける事になるでしょうが、こちらもモノが同じという事で、特に問題ないでしょう。大きな電気機器を載せ替える工事となれば必然的に大掛かりな作業になるので、車輛メーカーに依頼する意義も見出せますね。

そして、編成内のSIV装置が1台となり、そこに43両分発注した車上バッテリシステムを搭載すれば、野田線の全編成で同じ低圧電源システムを構成できる事になり、先述した予想と辻褄が合います。当然ながら、SIV装置の製造台数が減少するので、コスト削減にも繋がります。

なお、コンプレッサーについては手掛かりがないですが、こちらは全車新製の80000系において異なる型式のコンプレッサーがモハ82500形に1台搭載しているのを確認できたので、60000系の5両編成に移設するのではないかと予想します。

以上、車両はおろか、電気機器の製造台数をも削減するかもしれないという考察でした。

おまけ

実は、ここまで説明した車上バッテリシステムと非常に類似した電機システムが存在しています。

それが、阪急8040形に搭載された車両用蓄電池システム。

東芝レビューVol.77 No2(2022年2月)で取り上げられています。こちらもシステム構成図を引用しましょう。

具体的な搭載車両は明言がありませんが、システム構成図にはPMSMの搭載が見られる事から、機器更新の行われた8042編成で間違いないでしょう。

やはりリチウムイオンバッテリーを採用しているようで、構成は東武80000系のものと非常によく似ています。が、決定的な違いとして蓄電池と架線を直接接続する接触が取り付けられています。

先述した通り、回路に直接バッテリーを接続するのは非常に危険です。ましてや、架線の1500Vと定格電圧が異なるであろう車上バッテリー(400〜600V程度と思われる)を直接繋ぐ事など、あってはならないはずです。

これは説明にヒントがあり、「蓄電した電力による架線停電時の自力走行を可能にして、乗客の安全性向上を図る」とあります。つまり、架線に電気が来ていない時でも、バッテリーの電力を利用して自力走行できるという事です。これは80000系のシステムにはない機能になります。

この機能を実現しているのが、バッテリーと架線のラインを繋ぐ接触器です。流れとしては、何らかの異常で架線から電力を取り込めなくなった時に、パンタグラフを降下させて架線からの電源を遮断します。その上で接触器を繋ぎ、架線の時と同じ経路を通ってバッテリーからVVVF装置に電力を供給し、モーターを回して走行するものと思われます。

主な用途としては、停電により橋梁上など避難が困難な区間で立ち往生してしまった時に、そこから車両を避難が容易な場所まで移動させるといった使い方になるでしょうか。これなら確かに乗客の安全性向上に寄与するシステムといえますね。

以上、おまけのシステム解説でした。

インバータコンプレッサの話

突然ですが、インバータコンプレッサの音って素晴らしいですよね。

ああ、電車の空気圧縮機の話です。

https://youtu.be/FuEAUbfWNkA?si=5Qm9K_trgsg_LeMc

↑インバータコンプレッサがいっぱい見られる動画

1:27-、2:15-、2:59-、8:22-、9:48-、10:44-の6箇所です

空気圧縮機(以降CPと略)はモータの回転により駆動するので、シリンダなどの機構部分の他にも、モータの音も顕著に聞こえてきます。

その中でも、モータをインバータによって駆動するタイプが存在し、これらはより特徴的な音を奏でるものとなっております。

音の特徴

インバータコンプレッサの特徴ですが、なんといっても起動音です。

電車のCPは大抵、突然バコンという音を立てて起動するのがセオリーです。ざっくりとこうなる理由を述べると、ハイパワーな電源を停止状態のモータに直入れしているような感じです(当然ながらそのまま入れるのは危ないので、ちょっとした工夫をしています)。

しかし、インバータコンプレッサはこうはならず、インバータによるきめ細かな電力調整によってモータがゆっくりと立ち上がります(ソフトスタート)。 そしてこの際に、インバータのスイッチングに起因する特徴的な音(磁励音、VVVFインバータの電車と同じような音)が発生します。

また、メーカーや製造時期、あるいはモータと組み合わされる機構部によって、音色が変わってくるのも特徴です。つまり、車両毎に個性あるCP音が見出せるとも言えるでしょう(実際は標準仕様などが関係してか、何種類かに収束します)。

見分けるポイント

やはり起動音を聞くのが確実だと思います。磁励音が聞き取れずとも、立ち上がりがなんとなく緩やかだと感じ取れるのがヒントになります。

車両の低圧電源(つまりCPの駆動に使う電源)から推測する方法もあります。 電車の低圧電源の規格には、車両毎に交流と直流のどちらかを採用している事が多いです。このうち、CPに限らず空調装置といった、消費電力の多いモータ類のインバータ駆動に適しているのは直流電源になります(インバータの直流→交流の変換がスムーズなため)。よって、低圧電源に直流を採用している車両には、インバータコンプレッサを搭載している可能性が高いと言えます。 しかし、交流電源の車両でもインバータコンプレッサを搭載する例もあるので、確実な判別法とは言えません。

ちょっと裏技的な見分け方ですが、インバータコンプレッサを搭載している車両を見つけた上で、その前後の時期に登場した車両を観察してみるのも良いでしょう。 車両に搭載する機器は、その事業者の標準仕様としてしばらくの間採用され続ける事が多いため、同じ鉄道会社の近い時期に登場した車両に搭載車種が固まっている事がよくあります。

主な採用車種(個人調べ)

新しいMacBookを買ったの巻

この度、新しいメインPCとして、MacBook Pro 14インチを購入しました。

こちらはApple認定整備済製品で、主なスペックは、

SoCはM2 Pro、10コアCPU(Pコア6、Eコア4)

メモリ32GB

ストレージ512GB

お値段は税込281,800円。

なお弱気の分割払い

とにかくメモリ容量が欲しかったので、盛るともれなく40万コースのM3を選ぶくらいならM2の方がコスパが圧倒的に良いと判断しました。

14インチを選んだのは安かったから。本当は16インチが欲しかったけど仕方ないかな…

購入動機はもちろん、先代メイン機の置き換え。

これで役目を終えそうなAirはどうしようか…とりあえず売りかな。

こっちは17万円しましたが、今だと半額でも売れるか怪しい…

しかしこの厚みのあるフォルム、カックイーですねぇ。

2年前の初登場時には一目惚れしました。かつて我が家にあった白ポリカのiBookを思い出します。

触った感想

とりあえず電池持ちが全く違うのは分かりました。何というか減り加減がiPadみたいだな。

あと、スピーカーは低音にキレがあってよく聞こえるようになりましたね。

とにかく、やっとストレスなく使えるパソコンが手に入ったと思います。Airさんはすぐに熱くなるわファンうるさいわで散々だった… これを機にパソコンを使い倒せるようになろうと思います。

(2023.11.22追記)キー配列をUSキーボードライクに変更しました。

具体的には左右の英数かなキーをCommandキー、左下のCaps Lockキーをfnキーとして機能するようにしています。

やっぱりUSキーに大分慣れてしまっていた…これにより非常に快適になりました。

なお、「Apple SilliconだとWaveTone動かない問題」は、当面中古のレッツノートSVを使うことで解決とします。

そのうち仮想マシンとかやってみたいですねぇ。

カチカチブレーキ緩解音

最近は思うところが多いので、少々ダレてますねぇ。

考えすぎても却って躊躇いがちになってしまい、あまり印象がよろしくないのですがね。

しかも悩んでる自分は余計に疲れる。

ただ、他人から荒っぽい反応ばかりされるというのも、正直気分が良くないのですが。

相応の理であるとはいえ、自分の心情に整理をつけるのも面倒ですね。

カチカチ音の話

鉄道車両の空気ブレーキ装置、特にブレーキシリンダーに圧縮空気を込めるブレーキ作用装置とその周辺機器についてですが、

ブレーキノッチを弄ると、そこから「カチカチ」と連打されるような音が聞こえることがあります。

近年の車両に多く見られる特徴です。最近の例で言えば京急の1890番代とか。

ただ、空気が通り抜ける音であるところの緩解音は、いかにも笛みたいな連続音に聞こえる事が多いのですがね。

中継弁の構造

緩解音のポイントとなるパーツは「中継弁」。

膜板室に電磁弁から圧縮空気を供給し、機械的に弁を開閉します。

弱い流量しか扱えない電磁弁を、この中継弁を介する事で大流量化するというものになります。

いわゆる増幅作用というものです。電気回路で言うところのトランジスタみたいな感じ。

何でカチカチするのか

結論、よくわかりません。

ただしイメージは湧きます。

電磁弁の動作モードがいわゆるオン/オフのデジタル制御であると仮定すると、中継弁を動作する際に、膜板室内の圧力を細かく調整するため少しずつ吸排気していると考えられる訳です。

よって、カチカチと電磁弁(あと、膜板?)が連打される音が鳴る。

あと、電磁弁と中継弁が連動する事でよりカチカチ感が強まるという説もあるかもしれませんね(ナブテスコのツツツツ…となるアレはそんな感じ?)。

また、中継弁を使わないタイプが存在するとすれば、より直接的にデジタルチックな響きになるとも考えられますね(321系緩解音とか、何となくそれっぽさがありますねぇ)。

ただ、あまりにも情報が少ないので内部構造を知ることもままならず、それぞれの形態の違いも想定できないので、思ったことだけ書いていても仕方がないのですが。

例えば、電磁弁が実はアナログに開閉できたりとか。

よって全くもって見当違いを起こしている可能性も高い訳です。

悔しいですが、外野の人間に知る手段がないものは理解の取っ掛かりもありません。どうしようもないです。

真相を知るには、おそらく現場に行くほかないでしょうね。

今回のまとめ

電車は音の要素が実に多いものですから、やはり聞いていて興味深いものです。

というか、電車に限らず機械全般の音は、感性に訴えかけるものが大きくてとても好きですね。

この音は何故鳴っているのだろう、とつい考察したくなり、知的好奇心の起点となるのです。

ひいてはそれが何らかの問題解決に繋がる事もあるでしょう(機械騒音の考察と改善なんか、如何にもそうです)。

現に、静かな電車の実現のため、音を起点とした問題提起と改善への欲求、そして膨大な検証と認定の過程を経ているのです。

だからこそ、誰もが認める「静かな車両」に仕上がっている訳です。本当すごいですね。

ではまた。今回は本当に思ったことだけ書いた回でした。

ブログの活用推進を図る

発端

7月1日からTwitterは大騒ぎでございます。

どうやら1日あたりの閲覧数上限が設定されたようで、超えてしまうとその日はタイムラインや検索が一切活用できなくなります。

これは僕にとっても由々しき事態で、Twitterを使う動機であるところの情報収集(特にキーワードでの検索)がまともにできなくなってしまいます。

トップはあくまで緊急の一時的措置と表明していますが、これまでの動向からして今後サービスの不安定さが増していく疑念は拭えないでしょうし、いつまでも便利さに甘える訳にもいかないのかもしれません。

ですから、

代替とはいかないまでも、他の情報収集や交流の手段を確立すべきでしょう。

まず、今後はこのブログによる発信を増やしていきたいと思います。

Twitterにて行っている問題提起、もっと軽々しい疑問などを、どんどん書いていく事にします。

日常で思ったことも軽率にまとめていこうと思います。内容があまりにも現状のジャンルとかけ離れる、そういった記事でいっぱいになるようなら、その時は新しいブログを立てて分割する事にします。

思ったことを書きまくってストレス発散大作戦です。はるか昔にも紫式部がやっていた由緒正しき事なので、きっと効果的です。

ただ、見ていて嫌になりそうな愚痴は書かないよう努めます。

前々からなんとなく考えてはおりましたが、今こそ確立しておくべき時なのでしょうね。

まずは習慣化が上手くいくことを願っておきます。

Discord

僕の管理するDiscordサーバーとして、「白物家電・住設系プロダクト紹介所」というのがあります。

主に家電などの話題で盛り上がりたいと考えていますが、雑談用チャンネルも設けてTwitter的な軽い雰囲気も生み出していきたいですね。

あと、もっとスマートな名称はないものかと悩んだりしています。

後程招待用リンクをご用意しますので、ぜひお越し下さい。

基本的に閲覧専門でも歓迎いたします。

今回のまとめ

まあ、アレコレ悪いように考えても生産性がないので、前向きに進展主義でいたいものです。

225系のモーター音の個体差について

今回は電車の走行音について掘り下げる回です。

225系、というよりはJR西日本の主電動機「WMT106」シリーズについてですが、実はモーター音が大まかに3種類存在します。

3種類のモーター音、と言いますと、やはり東急8500系が一部では有名ですね。

(くろまる様@ku6maru71より拝借)

また、主に製造メーカー・製造時期による差異によって同じ形式でもモーター音に個体差が生じる例は多々あるようです。

個人的に観測した車種だと、

  • 大阪メトロ66系(製造メーカーと思われる、2〜3種類?)

  • 阪神9300系(年次改良と思われる、2種類)

  • 近鉄8000系列・2410系列・12200系や30000系などの直流モーター車(年次改良と思われる、大まかに2種類)

  • 313系(製造メーカーと思われる、少なくとも2種類以上)

  • 521系(特に3次車以降に音が静かな個体が紛れる、2〜3種類?)

(これらも追々ネタにしていきたいところです)

その他にも、細かな個体差(共振したり変な音だったり)で分類できることもありますが、この記事内では基本的に大まかな傾向としてはっきり出るものをモーター音の個体差として扱います。

WMT106の話

WMT106シリーズについて軽く解説を。

2005年登場の321系より展開が始まった「0.5Mシステム」の仕様に基づく、新しい標準型主電動機になります。

先代のWMT102シリーズからは速度センサが廃されており、軽保守化と信頼性向上、また捻出されたスペースの活用による出力向上を実現しています。加えて、(駆動装置の改良も含めて)静粛性も大幅に向上しました。

冷却方式は特に変わらず自己通風形で、耐雪性能確保のためダクトで冷却風を取り込む方式です。

現在の搭載車種は、321系・225系・287系・227系(0番代)の各車両になります。

判別方法について

さて、冒頭に述べた通り、WMT106は大まかに3種類の音に分類できます。

個人的に付けている呼称ですが、それぞれ低音高音①高音②としています。これらはそのまま音の特徴を表しています。

なおこの差異の要因については不明です。 今のところ製造メーカーによるものと推定していますが、正確な供給元情報が不明な上に、製造を明言している企業は東洋電機製造[1]しか確認できていません。

これらモーター音の差は基本的に車両単位、つまり同じ編成であっても1両単位で音の違いが発生します。また、時期によって違うタイプに入れ替わっていることがあります。このせいで調査がとにかく大変です

台車内での混在は、1C2Mセンサレスベクトル制御[2]という事もあるので、まずないものと考えています。

実際の判別方法、要するに聞き分けの方法ですが、

まず低音と高音の判別は非常に容易です。同期モードに変調し、そのまま50km/h程度まで加速すれば十分同定できます。低音車が非常に特徴的であるが故ですね。

問題は高音①と②の判別で、これらは80〜100km/hくらいの走行音を観測できないと、音の違いを見出すことが困難です。音量も小さいので、周囲の環境や録音機材のノイズによってかき消されやすく、そもそも違いに気付きにくい要因となっています。

よって、基本的に低音と高音の違いを何となく意識する程度で良いと思います。高音①と②の差は小さいので、気付いたら気にしてみるくらいで十分でしょう。

当記事では、確実な判別と音の違いの明示を目的として、主に225系新快速の走行音を扱います。また、状況に応じて音源の差し替えを行う事がありますのでご了承ください。

低音

3種類の中では、最も特徴的なタイプと言えるでしょう。

同期モードへの変調後、加速と共に電圧最大の1パルスモード[3]へと移行していくのですが、その際に一段低い低音が大きく響くのが特徴となります。速度で言えば大体40〜60km/hくらいで聞こえてくる、なんとなく低い音がそれです。

なお、減速時も同様に1パルスモード時に低音が目立つ傾向です。

また、細かな違いとして120km/hを超えてくる(回転数にして大体5200rpm程度)と、12倍音[4]の音程が微かに聞こえてくるのも、他とは明確に異なる点です。 46倍音も最高速付近ではあまり目立たず、70km/h前後で比較的目立つ印象です。

代表的な車両は、モハ225-308(I4編成)・クモハ225-101(U4編成)・クモハ225-106(U6編成)が挙げられるでしょうか。割とバラけてはいますが、東洋VVVFは大体このタイプになる印象が強いです。

高音①

低音タイプと異なり、逆に最も特徴がないタイプです。

シンプルに46倍音だけが目立つモーター音となっています。強いてポイントを挙げるなら、120km/h以上の最高速付近で割と強烈に高音が響くのが特徴的かもしれません。それも聞き比べたらちょっと差があるように感じる程度でしかないです。

個人的には、単調なこのタイプは気に障る要素が無くて一番好きだったりします。

代表的な車両は、何故かこのタイプではあまり発見できていません。上の音源にあるモハ225-404(I8編成)くらいですね。

余談ですが、どうやら3次車グループにおいては東洋電機製造による主電動機の納入実績がない[5]ようです。加えて、3次車の実車では現状高音①タイプを発見する事ができていません。

となると、高音①タイプは東洋電機製造製の個体である、という仮説が立つ事になります。当然ながら確証はありませんが…

高音②

こちらは中々に曲者のタイプです。

高音①との違いはというと、大体70〜110km/h辺りで46倍音よりも少し低い音程(38-40倍音?)の高音が混じってきます。高速域でちょっと違和感のあるような和音が出ているように感じられるかと思います。

この高音の聞こえ具合が車両や車内の位置によって結構差があり、聞き取りづらい事が非常に多いです。このために録音音源による判別が難しくなりやすいのが悩みどころです。

代表的な車両は、クモハ225-102(U5編成)、112(U8編成)、113(U9編成)、114(U10編成)辺りを挙げましょう。全体的に東芝VVVFの車両に多い傾向を感じます。

あとがき

さて、3種類あるとは言ったものの、供給元や年次改良など不明な点は多く、今後調査が進むことによって分類が変わる可能性はまだあります。その時は少し迷惑をかける事になるかもしれませんが、着々と調査は進めて解明に努めて参りますので、今のところは多めに見ていただけるとありがたいです。

WMT106シリーズを搭載する車両の調査結果につきましては、電動車1両ごとに記録して順次リストにまとめています。

Googleドライブにてリストをアップロードしておりますので、是非ともご利用ください。リストは時折アップデートいたします。 drive.google.com

今後もこのように、鉄道走行音に関する「ひとつの面白味」を提供するスタイルで活動していきます。どうぞご贔屓の程よろしくお願いいたします。

脚注

[1]…東洋電機技報第112号、製品紹介「西日本旅客鉄道株式会社321系車両用制御装置」。加えて毎年の総集編に記載の納入実績より。

[2]…1台のインバータで1台車分、つまり2台の主電動機をまとめて制御する(1 Controler 2 Moter)方式で、速度センサを用いずにモータ電流を測定して速度情報を得る。精度を確保するため、まとめて制御されるモータは同じ特性である事が望ましい。

[3]…PWMインバータにおいて、相電圧半周期あたり1つだけパルスを出力するモード。相電圧の周期をほぼ全てスイッチオンの時間に充てるため、出力できる電圧はこのパルスモードが最大となる。

[4]…〇〇倍音、モーターの毎秒回転数(rpmではなくrps)の整数倍の音程(単位はHz)と定義。例えば駆動歯数(歯車装置の小歯車の歯数)もモーター基準の倍音の一つである。

[5]…東洋電機技報第143号、2020年総集編「交通事業部編」にて。225系100番代へ駆動装置やパンタグラフの納入は明言されているが、制御装置(状況証拠から明白)や主電動機に関しては記載がない。

日立 CV-SD900を買った話。

先日、日立のパワかるサイクロン CV-SP900Jを購入し、割と快適に使っています。

価格コムに軽いレビューも上げました。

review.kakaku.com

後ほど長期使用レビューをこちらにアップしますので、その際は是非ともご参考にご覧ください。

さて、新しい掃除機を手に入れた裏で、こんなものに目を付けておりました。

日立のCV-SD900、パワーブーストサイクロンの最上位モデルになります。 いろいろ気になって買ってしまいました。

なお引き換えに、ロボットパックとかるパックとはお別れになりました。元気でね〜

以下、初日に触った所感となります。

機種選定

何故2016年モデルに目を付けたのかといいますと、 まずパイプ径の違う2018年モデル(CV-SF系)は使い勝手が悪いので除外、パワフルスマートヘッド(旧型)を装備する機種も手元にあるので2017年モデル(CV-SE系)も無し、2015年モデル以前(CV-SA,SC系)はダストケースが改良前なので、消去法的に従来通りのパイプ径・ジェット吸引スマートヘッドを装備・ダストケースが改良型の段付き形状となる2016年モデルとなった訳です。

今回は中古での入手ですが、付属品完品で状態は非常に良いものでした。 メタリックなレッドがよく映えますね。

使ってみた感想

パワかるサイクロンとの明確な違いとして、各部分がひと回り重いのはもとより、ダストケースの内筒フィルターによく髪の毛が絡まりますね。 この点だけ取っても、間違いなくパワかるの方がお勧めできます。 ジェット吸引スマートヘッドは非常に好感触です。強モードでカーペットを吸っても全然吸い付きません。端っこをめくり上げてしまうストレスがないのは良いですね。 粉塵ゴミもいつものパワかるよりたくさん拾うように感じます。空気を床面に吹き付ける効果の表れでしょうか。

以上、初日の感想でした。この掃除機とは長い付き合いができるようにしたいですね。