千花咲技研:Review

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カチカチブレーキ緩解音

最近は思うところが多いので、少々ダレてますねぇ。

考えすぎても却って躊躇いがちになってしまい、あまり印象がよろしくないのですがね。

しかも悩んでる自分は余計に疲れる。

ただ、他人から荒っぽい反応ばかりされるというのも、正直気分が良くないのですが。

相応の理であるとはいえ、自分の心情に整理をつけるのも面倒ですね。

カチカチ音の話

鉄道車両の空気ブレーキ装置、特にブレーキシリンダーに圧縮空気を込めるブレーキ作用装置とその周辺機器についてですが、

ブレーキノッチを弄ると、そこから「カチカチ」と連打されるような音が聞こえることがあります。

近年の車両に多く見られる特徴です。最近の例で言えば京急の1890番代とか。

ただ、空気が通り抜ける音であるところの緩解音は、いかにも笛みたいな連続音に聞こえる事が多いのですがね。

中継弁の構造

緩解音のポイントとなるパーツは「中継弁」。

膜板室に電磁弁から圧縮空気を供給し、機械的に弁を開閉します。

弱い流量しか扱えない電磁弁を、この中継弁を介する事で大流量化するというものになります。

いわゆる増幅作用というものです。電気回路で言うところのトランジスタみたいな感じ。

何でカチカチするのか

結論、よくわかりません。

ただしイメージは湧きます。

電磁弁の動作モードがいわゆるオン/オフのデジタル制御であると仮定すると、中継弁を動作する際に、膜板室内の圧力を細かく調整するため少しずつ吸排気していると考えられる訳です。

よって、カチカチと電磁弁(あと、膜板?)が連打される音が鳴る。

あと、電磁弁と中継弁が連動する事でよりカチカチ感が強まるという説もあるかもしれませんね(ナブテスコのツツツツ…となるアレはそんな感じ?)。

また、中継弁を使わないタイプが存在するとすれば、より直接的にデジタルチックな響きになるとも考えられますね(321系緩解音とか、何となくそれっぽさがありますねぇ)。

ただ、あまりにも情報が少ないので内部構造を知ることもままならず、それぞれの形態の違いも想定できないので、思ったことだけ書いていても仕方がないのですが。

例えば、電磁弁が実はアナログに開閉できたりとか。

よって全くもって見当違いを起こしている可能性も高い訳です。

悔しいですが、外野の人間に知る手段がないものは理解の取っ掛かりもありません。どうしようもないです。

真相を知るには、おそらく現場に行くほかないでしょうね。

今回のまとめ

電車は音の要素が実に多いものですから、やはり聞いていて興味深いものです。

というか、電車に限らず機械全般の音は、感性に訴えかけるものが大きくてとても好きですね。

この音は何故鳴っているのだろう、とつい考察したくなり、知的好奇心の起点となるのです。

ひいてはそれが何らかの問題解決に繋がる事もあるでしょう(機械騒音の考察と改善なんか、如何にもそうです)。

現に、静かな電車の実現のため、音を起点とした問題提起と改善への欲求、そして膨大な検証と認定の過程を経ているのです。

だからこそ、誰もが認める「静かな車両」に仕上がっている訳です。本当すごいですね。

ではまた。今回は本当に思ったことだけ書いた回でした。